技術を選ぶときはみんなが使っているモノを!

今日は開発の段階で、どのような技術を選ぶべきか、その基準を書いてみます。

実際にはエンジニアに任せるケースも多いと思うのですが、実はエンジニア視点と発注者視点では選ぶべき技術がまるで異なります。

エンジニア個人が使用する技術を選べるとしたら、どのようなものを選ぶでしょうか?これは間違いなく、自分が興味がある技術、今後のスキルアップに役立ちそうな技術を選ぶと思います。

でも、これってエンジニア側の視点であって、発注者側の視点は入っていません。

発注者側の視点に立てば、技術を選択する際には明確なルールが存在します。それは

・みんなが使っている技術であること

・枯れた技術であること

の2つです。間違っても最先端の技術ではありません。

というか最先端の技術と言われるAI関連でさえ、このルールは適用されます。

たとえば機械学習を用いたサービスを提供する場合、ディープラーニングと既存の機械学習の手法、どちらも同じ期待値が予測できるなら普通は既存の手法が選択されます。

なぜなら枯れた技術であれば効果が確実に期待できるからです。それに歴史がある分ノウハウも溜まっています。

まあAIについては私は専門ではないので置いておくとしても、私の専門のWEBサービス開発では絶対に「みんなが使っている、枯れた技術」を選ぶべきだと思います。

特に「みんなが使っている」というの点の方が重要で、そうすることでエンジニアの入れ替えが比較的容易にできます。

規模の小さなベンチャーなどでは、現場のエンジニアが過剰な権力を持ってしまうケースが発生したりしますが、これなどは技術が個人に張り付いてしまうことから起きる現象です。

私自身、エンジニアの立場を擁護したい気持ちはあるのですが、やはりエンジニアは技術力を用いてクライアントに貢献するべきであって、不必要な権力を持つべきではないと考えてます。

また「みんなが使っている、枯れた技術」の効用はもう一つあって、トラブルがあってもグーグルに聞けば、たいてい答えが載っているという点です。

検索しても答えが無い技術トラブルの解決は、本当にスペシャルなスキルの高い人しかできません。

その点、「みんなが使っている、枯れた技術」であれば、並みのエンジニアでもなんとかなるし、並みのエンジニアであれば、報酬も並みで済みます。

と、いいことずくめなのですが1点だけ欠点が。。。

「みんなが使っている、枯れた技術」って楽しくないんですよね。なので優秀なエンジニアはあまりやりたがらないんです。

それに技術的なイノベーションも、もう生まれないです。だから枯れた技術なのですが。。。。

そうゆう事情から技術系のベンチャーは、あえて最新の技術を利用して開発するというケースがよく見られます。

1万円で予約サイトを作れって!?

今日は私が昔々、遭遇したびっくりな依頼を紹介。

私の友人の友人が歯科医をしておりまして、サイト開発の話を頂きました。基本的にはホームページでいいんだけど、患者の予約をネットで受け付けたいとのご要望。

ちなみにご予算を聞いたところ。。。

1万円!?

。。。。。。絶句

 

メラメラと怒りがわいてくる。エンジニア舐めてるの?

もちろんそんな暴言は吐きませんでしたが、予算感が低すぎて検討すら出来ない旨伝えました。

調査するだけでも1万円ではできましぇーーん。

ただ、今から思うとその歯科医の方に悪気があったわけではなく、単純に世の中の相場を知らなかっただけだったんです。

あの時は即断ってしまいましたが、今なら予算感をざっくり伝えて、有料だけど調査だけでもしてみますか?と回答しますね。

まあ、これはどの業界でもそうだと思うんですが、自分の業界の常識って、別の業界の非常識であったりします。

で、自分の業界の常識で物事判断する。

なので、商売をする上では、自分の業界の常識とか相場観をお客さんに教えるというのも大切なステップだと思います。

ちなみにホームページであれば、ホームページ提供サービスなんかを使えば月に5000円くらいだせば素敵なものがありますし、予約サービスも月に5000円くらい見込めば、実用的なものは選べます。

なので、ヘンなこだわりを持たないならば、初期設定などで10万円ほど、ランニングで月に1万円ほど用意できれば、それなりのものができんじゃないですか?

と伝えることは可能です。ちなみにこだわり始めたら予算は青天井です。

ランサーズやクラウドワークスが失敗する理由

今回はランサーズやクラウドワークスを利用した開発が、なぜ失敗するのかついて書いてみます。

私自身もこの2つのサービスに登録してはみたものの、仕事を請負ったことは一度もありません。

というか受けたくない仕事ばかりです!

仕事を受けたことがないので、直接嫌な目にあったという実体験は無いのですが、、、トラブル集を見てみると、以下の3つがトラブルの原因のように思われます。

・エンジニアへの報酬が安すぎる

・やりたいことがよくわからん

・信頼できそうなクライアント(そしてエンジニアも)が少ない

 

まず報酬面ですが、びっくりするほどの安い価格の仕事しかありません。まあ発注する立場としてはできるだけ安くあげたいという気持ちはわかるのですが、時給換算でコンビニのアルバイトより低い金額で開発を受ける人は少ないでしょう。

仮に仕事を受けるとしてもその人はプロではなく、素人が独学で勉強して経験値を積みたいケースとか、使いものにならなくてエンジニア市場から締め出された人だと思います。

だって、まともなエンジニアであれば、客先常駐さえすれば月50万は最低でも貰えるんですよ。もう少し単価を下げれば在宅の仕事だってあります。

何が悲しくて自分のスキルを安売りするのか。。。。

逆に言えば、質はどうでもいいからとにかく安くあげたいという覚悟があれば、ランサーズなりクラウドワークスで仕事を投げてみるのも一興です。

ただし納期は守られない、バグは次から次に出てくる。最悪は途中で連絡がつかなくなってしまうというリスクは覚悟しましょう。

 

二つ目のやりたいことがよくわからない、ですが、ほんとうに何が作りたいのかわかってないままで、仕事の依頼をしている人が多すぎます。わからないから、相談含めて手伝ってほしいと言う依頼ならまだわかります。お客さんが作りたいものを明確にしてあげるのもエンジニアの仕事ですから。

一番最悪なのが、やりたいことがわからないから調査からお願いします!と言っておいて仕様が明確になったら、別の安いエンジニアに仕事を投げる輩です。これは詐欺に近い。

相談はタダという意識の人が多すぎますが、相談を受けて調べること自体にもコストがかかっています。エンジニアは知識労働者です。

 

そして最後は信頼できるお客さんが本当に少ないということです。もちろんエンジニア側も怪しい奴が多いですよ!

この手のサービスは匿名だったり、会うことも、スカイプで話すことすらなく仕事を進めるケースがあります。

相手の顔が見えないと、悪いことをしても平気になる人が結構な割合で存在するんですね。

発注側で一番多いのは不払いです。まったく理由もなく不払いにするとさすがに、運営サイトからツッコミが来ますが、バグがあったとか、指示した仕様と異なるとか、なんか理由をつければ通ってしまいます。

そのくせサイトだけはちゃっかり利用していたりするのが許せないところ。不払いまで行かないものの、なんだかんだ理由をつけて支払金額を減らそうという輩も多すぎです。

いっぽうエンジニア側で多いのは、途中で投げ出して音信不通になるケース。きっと本業が忙しくなって、安い仕事なんかやってられなくなったんでしょう。

 

と、つらつら書いてみましたが、要するにお客さん側にしてもエンジニア側にしても、ロクな奴がいないってことが、この手のサービスを使った開発が失敗する根本原因だと思います。

なので、私は自力でまともなお客さんを探すためにこのブログを書いているわけです。

あ、どうしてもクラウドワークスなりランサーズを使いたいという方に、オススメしませんが、成功へのヒントを書いておきます。

1.発注者側の身元を明確にする。エンジニア側の身元も明確にする。

2.運営サイトが提供する信頼度(☆とか)が高い人をなるべく選ぶ

3.プライベートで技術ブログなどを書いているエンジニアをなるべく選ぶ

4.エンジニアのスキルを確認する。具体的に過去にやった仕事を説明してもらう。特に一人でやったのか、チームでやったのかを明確に。

5.契約書をちゃんと書く。お互いを法律で縛る。

6.直接会って面接をする。基本リモートで開発となりますが連絡は密に。電話かスカイプかラインで。メールは止めたほうがいい。

7.報酬は安すぎないこと、その代わり納期に関しては遅延はしないことを約束させる。(納期遅れにはペナルティ、間に合った場合はボーナスがよい)

8.進捗確認はこまめに、もし進捗が遅れだした場合は、他の仕事(多くは本業)が忙しくなってきた兆しなので、今できているモノをとりあえず納品させて部分精算したほうがよいケースもある。

9.過去にうまくいったエンジニアさんがいるなら浮気しないでその人にお願いすべき。価格で人を選んでると絶対痛い目にあいます。

 

専門性の罠

エンジニアにとって専門性はとっても大事なことのようですが、IT技術に関してはやや矛盾する性質もあるように思われます。その原因の一つには技術が完璧に公開されているという特性がありそうです。

今まで考えられていた手に職と言うと、習得に時間のかかる技術や知識を覚えること、という風に理解できます。

その技術は秘密の場合もあれば公開されているケースもあります。ただし公開されていると言っても大学にいったり図書館で専門書を調べる必要があるのです。

しかしITに関してはグーグル先生に聞けばたいていのことは教えてくれます。調べるコストが劇的に下がっているのです。

一方で新しい技術が次々に生まれてきており、さらに技術自体の細分化も並行して起きています。

こうゆう状況だとあまり1つの技術にこだわり、極めたとしてもその技術はすぐにみんながマネできる状態であり、飽きられれば世の中の主流から外れてマイナー化するリスクがあります。

さらに、いわゆる後進国のエンジニアが大挙して労働市場に参加してきている状況があります。

たとえば、私は以前ベトナムのPHPエンジニアと一緒にリモート開発をしたことがあるのですが開発言語やフレームワークの知識、利用方法に関してまったく問題はありませんでした。

というか私の方が使い方知らなかったりする。。。。

手に職をつけるメリットというのは、できる人が少ないことにより高い評価が生まれることから生まれるわけで、できる人が多ければ手に職をつけても評価されません。

整理するとこうゆうことです。

・情報収集コストが劇的に下がっている

・競争相手がグローバルになり増えた

・技術の回転が速くなった

よって専門性があることにあまり価値が置かれなくなっています。この状態では、ある領域の専門家になるよりは全体をほどほど知っている程度で、細かいところは専門家に任せるポジションになるのがよいと思います。

技術そのものではなく、それをビジネスのに展開する知識と経験を持つ人が価値を生む時代と言えます。

たとえばSEなんかでも、お客さんとの要件をまとめる上流SEなんてのはこの部類に入るのではないでしょうか?

日本語という障壁がまだまだあるので、外国人のエンジニアがお客さんと直接要件をまとめることは難しいと思います。

逆にプログラミングやデバッグなんていうのは、明らかに外国人とか人工知能に置き換えが進む職種です。

暗黙知と形式知という言葉がありますが、形式知というものは言葉で表現され、みんながその言葉を使って習得できる知識のことです。

一方で暗黙知は、言葉ではなく経験でしか獲得できない知識となります。知識と言うよりは直観、感性、経験に近い概念です。

今後の世界ではITに限らず、形式知というものは、ますます外国人か人工知能に置き換わっていくものだと考えてよいです。なので形式知の分野を極めても不毛な努力になるだけ。

我々は言語化できない、暗黙知を磨くべきです。

そのためには、個別の技術を突き詰めるのではなく、全体をまんべんなく理解しておくこと。

その上で形式知にできない分野に特化してスキルを磨くことが重要だと思います。

いまどきホームページを作っても客は来ません

WEBが世に広まってかれこれ20年近くになっても、タイトルのようにホームページさえ持てばお客さんが自動的にやってくると勘違いしている人がいたりします。

WEB業界の中にいると常識なことが、WEBとは無縁な人にとっては非常識な事例の典型です。

さすがに20代30代でこんな考えの方は少ないですが、40代50代になるとこうゆう人がまだ生き残っております。

ただ誤解を与えないように言うと、今から30年くらい前、WEBの黎明期であればこれは事実でした。

なのでその時代のニュースとか報道のまま、知識がアップデートされていない人なのかもしれません。

確かにあの時代。。。そもそものサイトの数が少ない時代でした。

検索などは使われておらずYAHOOなどのポータルサイトにあるディレクトリに登録されているWEBサイトをみんな見ていました。

なので普通の会社や普通のお店がホームページを作ってYAHOOに登録申請をし、認められればWEB経由でお客さんがじゃんじゃん来る時代は確かにあったのです。

でも、ご存知のとうり今は検索経由でのアクセスが中心となり、その検索順位は血で血を争うレッドオーシャンになっています。

単にホームページを作っただけでは検索順位100位以下。。。。人が来るわけないです。なんでSEOだの広告だのが使われているのですよ。

私はブログをキーに集客をしているので、こうゆう人から問い合わせが来ることはないのですが、年齢層の高い方とお話しすると、意外と自分の常識が通じないという事実を発見します。

まあ他人の知識の無さをバカにするのは簡単ですが、別の分野においては私の知識を圧倒していることもありますので、人の話は謙虚に聞きましょう。

あ、ホームページを作っただけでお客さんがじゃんじゃん来る、数少ないケースを思い出しました。

それは競合が一切存在しない領域です。例えば町に1件しかない耳鼻科とか、北海道には一人しかいない***マスターとか。

元々のニーズがものすごく高いところにWEBが結合すると、お客さんがじゃんじゃん来るケースはあるにはあります。

技術知識ではなく問題解決能力を見ましょう

エンジニアの評価基準に関して、ちょっと勘違いしている人が多いのでここで整理しておきます。

業界内ですらそうなのですが、どうも技術知識の豊富さや最新技術に精通していることが、エンジニアのレベルの高さだと勘違いしている人がいたりします。

特に流行のAIとかブロックチェーンのような技術を身に着けていればその人は優秀とされたり。。。

んなわけないですよ!

確かに最新の技術を身に着けている方が、技術的に有利ではあります。ただ技術は技術でしかなく、それがどう使われるかが重要なんです。

例えば、あなたが大きな病気にかかって医者に行くとしましょう。ところで医者に行くのは最新の治療法を受けたいからですか?

違いますよね。病気を治してもらいたいからです。

最新の治療法が優れていることは多いと思いますが、実は保険がまだ効かないとか、副作用があるとか、まだ適用例が少ないとか、必ずしも最新の治療がベストとは限りません。

あなたが抱えている病(問題)を適切に解決してくれる人がいい医者なんです。

そしてそれはエンジニアでも同じ。

あなたにやりたいビジネスがある、何か解決したい課題があって、そのためにITシステムが必要な場合、予算と納期とサイトの目的を総合的に判断して最善の提案をしてくれるエンジニアがこそが、あなたにとってのいいエンジニアです。

ぶっちゃけ使う技術とか関係ないんです。自分の問題を解決してくれるのかどうかだけ気にしてください。

特に悪質なのが、顧客の無知をいいことに、最新技術の実験場にさせられるケースです。まあ、うまく行けばいいのですが、トラブルがあった場合

「いや、これはまだ技術的には完成されて無くって・・・」

などという言い訳は絶対に聞かないようにしましょう。技術的に完成されてないものを選択する時点で、そいつはダメなやつです。

医者だったら医療過誤で裁判になりますよね。

とはいえ、素人の私にエンジニアの評価なんて難しいよ!誰かやってくれないか?というご要望がありましたら、私の方でお受けしますので、是非ご連絡くださいませ。

自分の欲しいものが見えていますか?

ITシステムの開発にはトラブルがつきものですが、その中でも一番ありがちなトラブルが、仕様変更というものです。

要するに、「やっぱこれ違うわ!」ということ。

特に仕様変更が納期の直前だったりすると大騒ぎです。既に完成品が出来ている段階で違うと言われても困りますわ。

小さな会社とか、個人事業主なら泣く泣く仕様を変更することも多いのですが、企業対企業なら裁判沙汰です。

例えば注文住宅を建てるときに、引き渡しの直前に「やっぱこれ違うわ!」と言い出すことはなかなか起きないと思うのですが、なぜIT業界ではこんなことが多発するのでしょうか?

それはITシステムというものが、使ってみなければわからないという性質があるからです。

もちろん、作る前に仕様書とか、プロトタイプとか、エンドユーザにイメージをつかませるための対策をしますが、これもエンドユーザ次第なところがあります。

注文住宅であれば自腹を切るので、建築士の説明やらイメージ図とか見取り図を熱心に見たり聞いたりするとは思いますが、システム開発では基本会社が金を出しますからね。そりゃテキトーになりますわ。

で、いざモノが出来てきて使ってみたら、関係各部署からクレームが上がってきて「やっぱコレ違う!」となるわけです。

なお、システム開発では仕様変更が大前提で見積もりをしているため、実際の作業日数の3割~5割増しの見積もりをすることが一般的だったりします。特に初めてのお客さんはリスクが高いのでバッファを高めに乗せます。

結局、自分の欲しいものがよくわかっていないままに仕事を発注するから、高い金額を支払わなければならないわけですね。

これからシステム開発を外注する方は、くれぐれも、作りたいものがわからない状態のまま開発会社を探さないことです。バッファだらけの見積もりしか出てきません。

とまあ、エンジニアの立場から書いていますが、発注側の立場からしたら、じゃあどうすればいいの?という声が出てきそうです。

実はこの疑問に対する答えは出ていて既に使われています。

その答えとは、設計段階ではエンジニアを客先に常駐させて、そこの社員さんと同じくらいのレベルまで業務を理解させてから開発を行う。

という手法です。要するに設計者をお客さんと同レベルになるまでお勉強させようということ。

これはとても有効な方法ですが、1点問題があって、コストが高くなるということがあります。なので大きな開発では多用されますが、小さな案件ではちょっと無理だったりします。

逆に、案件が小さい場合は、とりあえず先に作ってしまってから変更を随時していくという手法も多用されます。WEB系の企業ではこれをアジャイルとかプロトタイピングとか言いますが、これはプログラミングが早い人がいる前提で、かつ発注者とエンジニアの間の関係値も良くないとうまく回りません。

でもこれなら、素人のあなたでもチャレンジできる方法だと思います。

もちろんエンジニアとの信頼関係があって初めてできるものなんで、客だからと横柄だったり、他の会社との相見積をとって価格交渉しようとしたら絶対無理だと思います。私も含めてエンジニアは、そうゆうめんどくさい客とは仕事をやりたがらないものです。

起業失敗談 社内ベンチャー編

それはもう10年くらい前になるか・・・・

私はエンジニアとしては順調にキャリアアップをしていました。プログラマからSEとなり、小規模ながらプロジェクトマネジメントも行うようになった30代後半。

これから先どんなキャリアアップをすればいいのだろう?と自問自答し始めました。

プロジェクトマネージャから先のエンジニアのキャリアパスって難しいんですよね。ココから先は社内で出世して管理職なるか独立してコンサルタントになるかくらいしかロールモデルがないんです。

社内を見渡しても吸収合併で食われた側の出身だった私は、社内の主流派になることは難しい感じでした。

そこでリクルート系の転職エージェントにキャリアアップできそうな仕事を探してもらったんです。そしたらあっさり見つかりました。しかも部長待遇だって!しかも業界内でもそこそこ有名な企業ですよ。

面接をうけたら、新規事業を始めたいが技術がわかってアミューズメント系のビジネルもわかる人がいないそうで、面接の時点でほぼ内定いただきました。

そしてめでたく新規事業部の技術部長として働くことになりました。

新規事業に関しては詳細は書けませんが、要するにネット系企業がテレビ事業に参入しようということです。今だとAbemaTVとかが成功例ですね。

さて、立ち上げフェーズからの参加ですが、毎日ブレストばかりです。内容的には経営方針とか、どんなコンテンツを出すべきかとかの話ばかりでしたので、この時点では技術者としては特に活躍する場所はありません。

ほとんどは企画内容を聞きながら、実現可能性のジャッジと作成した場合の予算感を調べる仕事です。

そんなこんなで半年ほど経ち、ようやく作るものも見えてきたと思っていたら、突然、新規事業の担当者が会社に来なくなった。失踪?

心配していると悪いうわさが。。。。「どうやら新規事業なくなるってよ」

はい、それから1か月も経たないうちに正式な発表がありました。え?どうすんの俺?

書ける範囲で書くと、その会社は高い株価を原資にお金を借りて、買収と事業拡張を繰り返していたのですが、株価の維持ができなくなり、資金繰りが厳しくなってしまったようです。かなり無理していたようで私が退社した後に株価操縦で社長が逮捕されたりしてちょっとした事件になりました。

私自身は会社に残るというオプションもある旨、提案頂きましたが年収も下がるし仕事内容も既存のシステムの管理者として、細々と仕事をしていくような感じになるようで、辞めることにしました。

この時の不完全燃焼感が、その後にMBAに行ったり起業をしたりと、技術そのものからビジネスに興味が向かったきっかけになっています。

人生にIFはないのですが、もしあの時、新規事業が順調に進んでいれば私の人生も全然違うものになっていただろうなあと、今でもたまに思うことがあります。

起業実体験 失敗談

今後は新規事業に関わる案件をメインターゲットにしたいと思っています。であれば、私の起業とその失敗経験をここで公開するのがよいのではないかと。

ちょっと残念な話ですが私の起業経験をお話しします。

それは数年前のことでした。私がまだMBAでマーケティングやらを勉強している時に、友人のA君がこんなふうに話しかけてきたのです。

「中国人の友人がEコマース事業を立ち上げたいらしいんだけど、キミってIT系の人だよね?手伝えそう?」

私自身、エンジニアとしてのキャリアの限界を感じてMBAで勉強していたのですからこれは渡りに舟。すぐにその中国人と会って話すことにしました。

事業の内容はざっくり言うと、日本に住んでいる中国人の多くは転売で小遣い稼ぎをしている。具体的にはSNS等で日本の商品の注文を本国から受けて個人輸出している。

この小遣い稼ぎをしている中国人を楽天のようなEコマースサイトにあつまれば一儲けできるんじゃないか?

ということです。確かに既に市場がある上、中国経済も順調そうだったので協力することにしました。当初は相談ベースでしたが、どんどん話が進んで、とうとうシステム開発をするところまで来てしまい、私自身もある程度の金額を出資することになりました。

メンバーも増えてきたので会社組織とし、名目上のCTOに就任。システム周りの業務を受け持ちました。

でも収入はまったくない状態で経費だけが出ていく状態。。。。

あたりまえですがサイトを作る間は無収入ですし、できあがったサイトに中国人の売人が入ってビジネスが回りだすまで入金はありません。かなりの運転資金が必要だったのです。

まあ、残念ながら売人はそうそう集まらず、ビジネスが軌道に乗る前にメンバー間の対立で空中分解となりました。

今から思うと、コマースビジネスを始めるにはもっと運転資金が必要だったと思います。それには個人出資のレベルではなく、企業にそれなりの出資してもらう必要がありました。

とまあ、こう書いていると愚痴のように見えますが、失敗したものの、やっている間は楽しかったし、今でも良い意味で懐かしく思います。

そして、もしこれから起業をしようとする人がいるならば、この経験を活かして多少なりとも協力ができるかもです。

さて何書きますか

ブログの投稿も3記事目、そろそろ役立つ情報を提供せねば!

というわけで、一発目は、なんでITエンジニアの料金はこんなにも高いのか?について説明します。

ITエンジニアといってもスキルレベルによって値段はさまざまですが、まともな、使える、安心できるエンジニアを1か月雇おうと思ったら、月に50万円~70万円は用意しなければなりません。

普通のアルバイトとか、派遣の事務員とかに比べると、びっくりするくらい高いと思います。

これには2つの要素がからまっております。それは専門性と多重派遣構造です。

まず、ITエンジニアという仕事ですが勉強することがとても多いのです。プログラミングだけならいいのですが、データベースとか、インフラとか、通信とかジャンルが幅広く、しかも専門性も深い。

医者とか弁護士とかに比べればたいしたことないとは思いますが、それでも毎日勉強する必要がある職種です。

となると、人材の希少性は高まっていきますので値段が上がるのは必然だったりします。

そしてもう一つは多重派遣構造です。エンジニアの多くは会社に所属しており、そこから客先に常駐しているケースが多いのです。

しかもダイレクトに客先に行くケースはまれで、いくつかの派遣会社を経由しています。これは厳密には多重派遣で違法なのですが、IT業界ではまかり通っております。

たとえばエンジニアに70万円の報酬を払っていても、実は中抜きしているA社、B社とあって、エンジニアの所属する会社には50万円しか払われていないというケースはよくあります。

50万円といっても会社を運営する経費などを考えると、エンジニア本人には30万円程度しか渡されてなかったりですね。

ブラックな企業は手取り20万円いかないこともあります。

このように、希少性があり、かつ業界が高コスト体質なことからエンジニアの値段は高めに設定されているのです。

これを打破するサービスとしてクラウドワークスとかランサーズのようなWEBサービスが出てきておりますが、これもなかなかうまく活用されていないケースが圧倒的だったりします。※クラウドワークス、ランサーズ系の問題点は別の記事でまた詳しく書きます。

じゃあ、安くて安心できるエンジニアを見つける方法は無いのかと言うとあります。というか探せばすぐ見つかります。

例えば異業種交流会とかエンジニア同士の勉強会なんかに行けば、お手頃な値段のフリーランスエンジニアを見つけるのは割と簡単です。最近だとマッチングアプリなんかもあります。

ただ、エンジニアのレベルはエンジニアでしか判断できないので、これから雇おうとしている人がアタリなのかハズレなのかを見分けるのは、ちょっと厳しいのかもしれません。