私は早稲田大学がやっている社会人向け夜間MBAを卒業しました。結構な値段の授業料を払ったのですが、それに見合ものがあるのかどうか書いてみます。
そもそも論ですがMBAという学位は日本ではあまり評価の対象にはなりません。
もしあなたが今の会社に一生居続けるつもりなら別にいらない思います。たぶんMBAに行っているヒマがあったら社内で頑張ってくれよいうのが会社の本音かと思います。
では転職の場合ですが面接官次第ですね。まあ努力家である証明にはなると思いますが、そもそもMBA出た人って何ができるのかピンとこないので、それ以上の評価は難しいかもしれません。
逆に仕事ほったらかして資格をとっていたヒマな人と思われる可能性もあります。
なのでMBAという肩書自体は社会的にはあまり価値が無いかと思います。無いよりはあったほうが良いですが費用対効果が悪すぎます。
では実際に学校に通って得られるスキルに関してはどうでしょうか?
正直授業のうち、半分くらいは座学主体なので自習でも代用可能です。自宅で勉強がぜんぜん可能です。
むしろ実地研修(討論だったり発表だったり企業訪問だったり)がMBAでなければ受けられない内容だったりします。これはさすがに自習できません。
でも、それでできるビジネスマンに成れるかはわかりません。所詮はケーススタディでしかないので現実とは違うと思います。
けど視野が広がることは確か。
私個人としてはエンジニアとしてずーーと働いていたので、いろんな世界が見れたことは有益だったと思います。
なぜ経営者がエンジニアを奴隷のようにこき使うのかも理解できましたw
それとは別に統計学を学べたことと起業に挑戦できたので個人的にはあまり損したとは思っておりません。
でも、あの時間と費用をもう一度投下するかと聞かれたら、NOです。
むしろあの時期、情報科学系の大学院に行って機械学習をみっちりやっておけば、今頃はもう少し高単価の仕事ができていたかもしれない。
でも、これは今時点の判断で5年後にAIブームは完全に死んでいるかもしれないし、MBAで学んだことが5年後には役立っているかもしれません。
もしアナタが、これから起業したいとかキャリアを変えたいと思っていて、でもどうすればいいのかわからない場合、MBAは何かのきっかけにはなります。これは保証します。
2年間、勉強しながら次のキャリアを考えてみる。起業のアイデアを固めてみる。
特に起業したいのであれば先生たちがさまざまなアドバイスや、時には助力もしてくれるでしょう。
でも、既にやりたいことがあるなら時間とお金の無駄です。やりたいことに一直線でがんばりましょう。
ということで結論としては
これからどうしようか迷ってる人が、きっかけをつかむ場所としてはオススメします。
でも、特に迷っていない人は行かない方がいいです。時間とお金の無駄です。