MacからWindowsをAIで遠隔操作――Claude Codeとリモートデスクトップの合わせ技
普段の開発環境はMacだが、仕事の都合でWindowsを操作する必要が出てきた。
これが地味にストレスである。MacとWindowsではキーボード配列もショートカットも違う。Windowsを1年近く使っていないと、コピー&ペーストの操作すら忘れてしまう。
そこで、Claude CodeのRemote Controlを使って、MacからWindowsを操作することにした。
MacからWindows上のClaude Codeを操作する
まず、WindowsにClaude Codeをインストールし、Remote Controlを有効にする。
Macからリモートセッションに接続すれば、Windows上で動いているClaude Codeに指示を出せる。
さらに、Windows側ではMCPの設定などを行い、Claude Codeができるだけ多くの作業を実行できるようにした。
Windows上のファイル操作、設定ファイルの編集、各種調査など、多くの作業をMacから指示するだけで実行できる。
基本的には、Macから指示を出し、Windows上のClaude Codeが作業する。それだけで済む。
それでも越えられない権限の壁
ただし、すべての操作ができるわけではなかった。
MCPなどを設定して可能な限り権限を与えても、管理者権限が必要な操作など、一部のコマンドはガードに引っかかって止められてしまう。
そこで、実行できない操作だけをリモートデスクトップで補うことにした。
といっても極力Windows上での作業は簡略化したい。
なのでWindowsには、あらかじめPowerShellの画面を開いておく。
MacからClaude Codeに必要なPowerShellコマンドを生成させ、それをリモートデスクトップ上のPowerShellに貼り付けて実行するだけにする。
コツは、コピペするから1行ですべての操作が完結するような指示をすることだ。
それでもポップアップ画面がでることもあり、これはリモートデスクトップ上でOKを押すしかない。
つまり、普段の作業はClaude Codeに任せ、実行制限に引っかかったときだけリモートデスクトップを使う。
エラーの解析もMacだけで完結する
リモートデスクトップを併用して気づいたのが、デバッグの効率である。
Windows上でコマンドを実行してエラーが出たとする。
普通なら、エラーメッセージをコピーしてWindows上のClaude Codeに渡す必要がある。
ところが、Windowsを1年近く使っていないと、コピー&ペーストの操作すら迷う。画面キャプチャのショートカットなど、すっかり忘れている。
そこで役立つのが、Mac上のリモートデスクトップだ。
Windowsのリモート画面をMac側のスクリーンショット機能で撮影し、その画像をMac上のClaudeに渡せばよい。エラーを解析してもらい、必要であればWindowsのClaudeに指示させる。
Windowsで発生したエラーを、Windowsの操作方法を思い出すことなく、Macだけでデバッグできる。
Macが司令塔、Windowsが作業マシン
最終的に、次の役割分担になった。
- Mac: 司令塔。Claude Codeへの指示、作業内容の確認、エラー画面の撮影と解析を行う。
- Windows: 作業マシン。Windows上のClaude Codeが指示を受け、可能な作業を直接実行する。
- リモートデスクトップ: Claude Codeが実行できない一部のコマンドを手動実行し、エラー画面を確認するために使う。
ほとんどの作業はRemote Controlで完結する。リモートデスクトップは、権限の問題が発生したときの補助手段である。
しかも、Windowsの画面がMac上に表示されているので、スクリーンショットもMacの操作で済む。
別PCを計算専用マシンにする
この構成を応用すれば、Windowsを独立した作業マシンとして活用することも考えられる。
例えば、Macから指示を出し、Windows側でデータ解析や時間のかかる計算処理を実行させる。
手元のMacでは別の仕事を進め、Windowsには重い処理を任せる。実行結果の確認やエラーの解析も、可能な範囲でMacのClaude Codeに担当させる。
今後は、こうした使い方も試してみたい。
Windowsは動いているが、私はMacから動かない
今回の構成は完全自動化ではない。管理者権限が必要な操作など、どうしても人間が介入しなければならない場面は残る。
しかし、大部分の作業はMacから指示するだけで済む。エラーが出ても、Macで画面を撮影してClaudeに渡せばよい。
重要なのは、Windowsを遠隔操作すること自体ではなく、Windows特有の操作をできるだけ覚えずに済ませることだ。
Windowsを操作するためにAIを導入した結果、Windowsの操作方法を忘れていても仕事ができるようになった。これはこれで、立派な技術革新である。